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カウンティカップ2回戦

日曜日にカウンティカップの2回戦が行われ、ハリボのHsはBsという見知らぬチームとアウェイで対戦した。

うちのカウンティ(州)はイングランドの中では小ぶりだが、それでもほぼ香川県に匹敵する面積を有する。当然、対戦相手の中には遠方のチームも含まれている。この日の対戦相手のBsのホームへも、車で片道45分の遠征となった。行きの道中、ハリボのFWの相棒ライアンが車に同乗したいと言って来た。彼は今シーズン1試合を除いて全てハットトリック(以上)という凄いストライカーなのだが、性格はいたって子供っぽくて、車の後部座席でハリボと無邪気にはしゃいでいた。これで2人のコンビネーションがもっと良くなればなどと願いながら、ひたすら運転。

Bsの本拠は公園の一角にあり、この一角というのがなぜか高台にあって、しかもピッチすれすれの大きさ。つまり、ボールがラインを割ると、ごろごろとどこかへ転がり落ちてしまうことになる(笑)。しかもこの日は強風。慣れないアウェーのトリッキーなコンディションでHsの実力が試されるところだ。

さらにこの日曜日は悪いことにハーフタームホリデーと重なった。ハーフタームホリデーというのは、各学期(ターム)の真ん中にある1~2週間の休みのことで、なぜこんな休みが存在するのかわからないが、ともかくもイングランドでは子供たちが楽しみにしている中休みである。当然ながら、ここに合わせて家族旅行をすることも多い(クリスマス休暇などと比べて旅行費用が安いという利点あり)。で、HsのAチーム13人のうち2人がホリデーに出かけてしまった(笑)。

ホームチームの不手際で予定より30分遅れで試合開始。相手チームが主審を立てたが、珍しいことに女性だ。4-4-2というより4-4-1-1気味のフォーメーションで、ハリボは一歩下がったFWで先発。

試合開始直後からHsは押し気味に試合を進める。前半5分、ライアンが相手GKと1対1になるが、シュートは惜しくもGKの正面!

ボールを支配するも得点に結びつかないというもどかしい試合展開が続いた前半10分過ぎ、ハリボが相手陣内中央で相手DFに押し倒され、FKを得た。蹴るのは左利きの刺客、ジェイミーだ。主審の笛が鳴った瞬間、ジェイミーは事も無げにさっと蹴ると、ボールは相手の壁とGKを超えてゴールネットへ吸い込まれた!ジェイミーの鮮やかな先制ゴールでHs待望の先取点だ。

こうなると試合はHsペース。ハリボが右サイドをドリブルで突破、低い弾道の鋭いクロスを左に放つと、相手DFに当たって軌道がゴール側へ屈折、これをリアムが合わせて2点目。選手たちから兄貴分として慕われているコーチのリース(Hsのシニアチームの選手でもある)から、わざわざ呼び止められて「Superb! Different class!!」という最大級の賛辞が飛んだ。

さらに攻撃陣が怒涛の攻めで押し込んで3点(記録上はオウンゴール)。前半3-0で折り返す。しかしこれでも監督ポールは納得していないらしく、もっとパスを回して空いているスペースを使うよう指示が飛ぶ。

後半、疲れが見えてプレーが雑になったHsはなかなか追加点が奪えない。ポールのイライラが頂点に達した後半15分過ぎ、DFからのハイボールをハリボがノートラップのボレーでライアンの前にパス。再びGKと1対1になったライアン、今度は彼らしくきっちり決めてくれた!行きの車中でのたわいもないおしゃべりがやはり良いコンビネーションを生んでくれた・・・イングランドでハリボが良い友人たちに恵まれたことを改めて感謝。

さらに後半20分過ぎに左を突破したリアムが今日2点目。終わってみれば5-0の完勝だった。

これでカウンティのベスト32進出。3回戦は1か月後、順当に行けば同じリーグの一つ上のプレミア・ディヴィジョンに属する強豪、Csとホームで対戦することになるらしい。昨シーズンのリーグ戦では同じディヴィジョンに属していて2戦したが、いずれもHsの惨敗だった。でも今シーズンのHsならいい試合が期待できそうだ。
by muddyboots | 2005-11-01 00:00 | - 少年フットボール
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